crm12061511540014-p2オウム真理教による平成7年の地下鉄サリン事件で、警視庁は15日、殺人と殺人未遂容疑で特別手配されているオウム真理教元信者、高橋克也容疑者(54)とみられる男を東京都大田区西蒲田の漫画喫茶で発見、身柄を確保した。







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高橋克也容疑者を逮捕
6月15日 11時32分

地下鉄サリン事件などで特別手配されていたオウム真理教の高橋克也容疑者(54)が、15日朝、東京・大田区の漫画喫茶で身柄を確保され、警視庁は本人と確認したうえで、午前11時7分、高橋容疑者を殺人などの疑いで逮捕しました。

逮捕されたのは、オウム真理教の信者だった高橋克也容疑者(54)です。
高橋容疑者は、平成7年3月に起きた地下鉄サリン事件でサリンを発生させた豊田亨死刑囚の逃走を支援したなどとして特別手配されていました。
警視庁によりますと、高橋容疑者は東京・大田区西蒲田の漫画喫茶に1人でいたということで、午前8時半ごろ「高橋容疑者に似ている男がいる」という通報が警視庁にありました。
そして、午前9時15分ごろに捜査員が駆けつけ、身柄を確保したということです。
確保されたとき、高橋容疑者は自分は高橋克也だと認めたということで、警視庁が身柄を警察署に移して指紋などによって本人と確認し、午前11時7分、殺人などの疑いで逮捕しました。


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“現金数百万円持っている”

警視庁によりますと、高橋克也容疑者は「現金数百万円を持っている」と供述しているということです。
また、身柄を確保された大田区の漫画喫茶の従業員は「高橋容疑者はけさ6時ごろ店に入った」と話しているということです。
高橋容疑者は、逃走する前にショッピングセンターで購入した水色のラインが入ったキャリーバッグについては、「捨てた」と話しているということです。



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身柄確保の現場は川崎から1駅

高橋克也容疑者が確保された東京・大田区の西蒲田地区は、高橋容疑者が最後に確認された川崎市の中心部からおよそ4キロの距離にあります。
神奈川県と東京都との境にある多摩川をはさみ、JR京浜東北線で1駅離れています。
西蒲田地区は、JR蒲田駅の西側にある商業ビルや飲食店などが立ち並ぶ繁華街です。
JR蒲田駅は一日の利用者がおよそ27万人に上る都内でも有数のターミナル駅で、私鉄も乗り入れています。

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高橋容疑者がいた漫画喫茶

高橋克也容疑者が確保された漫画喫茶は、JR京浜東北線の蒲田駅の北、およそ100メートルの、繁華街の一角にある8階建てのビルの1階にあります。
この店のホームページによりますと、店は年中無休の24時間営業で、1時間の利用料金は300円となっています。
深夜は割引料金が設定され、1800円で14時間滞在できるなど、いくつかの料金パターンが用意されています。
店には、いくつかのタイプのスペースがあり、この中には1人で利用できる個室もあります。
この店の関係者は「朝、出勤したら、店には警察官が来ていて、報道関係者からの問い合わせの電話も相次ぎ、驚いた。何が起きたのか詳しいことは分からない」と話していました。


NHKニュース